Skip to content

なぜ人は本を聴くのか?急成長中のオーディオブック市場

Medusa Japan
4 分で読める
シェア

要点

オーディオブック市場は、急成長している産業の一つ

アメリカにおける2021年のオーディオブック総売上高は16億ドル

全世界オーディオブックの時価総額は推定42億2000万ドル超え

IoTやAIなどの新しいテクノロジーは、オーディオブックの売上を支えている

近年人気上昇中のオーディオブック

ポッドキャストとオーディオブック市場は、その他メディアやエンターテイメント業界よりもはるかに急速に拡大しています。なぜ”聴くこと”は、優れているのでしょうか? 次に本を読む際、電子書籍リーダーではなくイヤフォンを手に取りますか? オーディオブックの出版社は、そう期待しています。そして、拡大の見込まれる市場が出版社の期待を高めているのです。 Audio Publishers Association (APA) によると、2021年アメリカでのオーディオブックの売上高は16億ドルに達し、25%増加しました。これで10年連続で2桁の成長率を遂げることになりました。2021年には、約74,000のオーディオブックが出版されました。これは、前年と比べて6%の増加です。 売上高の割合で見ると、最も人気のあるジャンルは、SFとファンタジーのようです。次に人気のあるジャンルは、ミステリー/スリラー/サスペンス、ロマンス、フィクションでした。児童書とティーン向けの本の売上高も上昇しましたが、ロマンスが全体で最も大きな伸びを見せ、その売上高は、75%上昇しました。 APAがオーディオブックの利用者を対象に行った調査結果: リスナーの41%がオーディオブックのサブスクリプションサービスを少なくとも1つ利用しています。 子供がオーディオブックを聴いていると回答した親の割合は、2020年の35%から2021年には61%まで増加しました。 18歳のアメリカ人の45%がオーディオブックを聴いたことがあると回答しました。 リスナーは、作家よりもプロのナレーターによる朗読を好んでいます。 以上のことから分かるのは、オーディオブックは、市場の中の「ニッチ」な地位を超え、重要な市場自体になりつつあるということです。

オーディオブック市場の興味深い事実

世界のオーディオブック市場の規模は2021年に42億2000万ドルと推定されました。そして2022年から2030年にかけて年に26.4%の成長率で拡大していくと予想されています。

オーディオブックは、マルチタスクや外出先で聴くことが可能であるため、人気が高まっています。

ホームレコーディングスタジオの出現により、ナレーターはオーディオブックをより速く、手ごろな価格で制作できるようになりました。

モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)などの最先端技術は、オーディオブックの出版社と消費者の両方にメリットをもたらしています。

アマチュアの作家、ナレーター、出版社は、一般的なIoTの技術を用いて、高品質のオーディオブックを制作し、オーディオブック制作業界でキャリアをスタートさせることができます。 重要な市場参加者は、人工知能(AI)を活用し、再生履歴に基づいてパーソナライズされた結果をユーザーに提供しています。 今後8年間で、音声合成技術を強化する録音された声による自動ナレーションや、要約を含むファイルの提供など、さらなるAI機能が市場を率いると見られています。

若い年齢層のユーザーが拡大しており、彼らは、オーディオブックをますます身近なものに感じているようです。 若い世代のオーディオブックに対する嗜好の高まりに加え、若者が彼らの親戚や仲間をサポートし、感化する可能性が高いことから、より幅広い層の見込み顧客が期待されています。 さらに、年齢層によって好みのオーディオブックのジャンルが違うと予想されるなど、業界にさまざまな機会を創り出しています。

感染の拡大を防ぐために各国政府が実施した世界的なロックダウンにより、COVID-19パンデミックは市場の成長に良い影響を与えたと言えるでしょう。 人々が自宅での新しい過ごし方を求めていたことが、オーディオブックの市場拡大へと繋がりました。

オーディオブック成功のカギは、ナレーションと制作の質とされています。ナレーターの発音、口調、聞き取りやすさは、売上に影響を与える最も重要な要素です。 強力なナレーションは、レコーディングの需要を高める一方、ナレーターの性格描写が不十分で、聞き取りにくく、息やピッチが管理されていない場合、リスナーは興味を失う恐れがあります。 さらに、不十分なマスタリングやノイズなどの様々なオーディオエラーも、リスナーを苛立たせる可能性があります。これらの問題への対策が売上を伸ばす上で重要になってくるでしょう。

非常に急速に成長している分野であるにも関わらず、オーディオブック業界は、依然として非常に競争が激しいです。そこで、成功するには、製品が周りより抜きん出ている必要があります。 Medusa Japanでは、ローカリゼーション、トランスクリエーション及び質の高い日本語の声優を提供しています。

また、技術的な観点から、可能な限りの最高品質を実現するために、イコライザー、コンプレッション、リミッティング、ノーマライゼーション、その他オーディオ処理技術を駆使したオーディオブックのマスタリングを提供しています。

ブランドを変革する準備はできましたか?

Medusa Japanは、AIイノベーションと日本のデザイン原則を組み合わせ、卓越したデジタル体験を創造します。

お問い合わせ

欧州市場への準備はできていますか?

無料スコアカードで5つのカテゴリを評価し、個別の準備度レポートを取得しましょう。

スコアカードを試す
Medusa Japan

Medusa Japan

Medusa Japanは大阪を拠点とするクリエイティブエージェンシー兼AIプロダクトスタジオで、日本のビジネス文化と最先端テクノロジーソリューションの橋渡しを専門としています。

関連記事

日本投資

683社がTOPIXから外れる:1969年以来最大の指数改革が外国のパートナーに扉を開く――そして今週登場したAIモデルが、その下調べを安くする

10月7日(水)、日本取引所グループは、1969年の算出開始以来最大となるTOPIXの見直しを発表した。流動性と浮動株時価総額にもとづく厳しい新基準のもと、683社が段階的に除外され、35社が新たに加わる。構成銘柄数は1,636から986へと減る。指数に連動するパッシブ資金は約160兆円にのぼり、最初のウエート削減は10月30日に始まる。同じ日、OpenAIはChatGPTでGPT-6の提供を始め、Anthropicは入力100万トークンあたり0.10ドルのClaude Haiku 5.5を公開した。二つを並べると、今週は「今後12か月のうちに新しい株主、新しい成長、あるいは新しいパートナーを見つける理由を持った日本企業683社」のリストが生まれ、同時にそのすべての日本語開示資料を安く読めるようになった一週間だった。本稿では、何が変わったのか、なぜ683社は「見切り品の棚」ではないのか、そして日本のパートナーを求める外国企業のための90日計画を整理する。

AIエージェンティックAI

一つのブーム、二つの速度:AI需要で日本の製造業の景況感は2018年以来の高水準に、OpenAIはエージェントが「柵」を越えたため最上位モデルを停止――それでも日本のサービス業でエージェントを働かせる方法

10月1日(木)に公表された日銀短観で、大企業製造業の業況判断DIはプラス24となった。2018年3月以来の高水準で、改善は6四半期連続、世界的なAI投資がそれを支えた。同じ統計の中で、大企業非製造業――小売、外食、物流、宿泊、サービス――はプラス37からプラス35へと悪化し、5四半期ぶりの低下となった。その5日前、OpenAIは最も高性能なモデルについて、学習・評価・ツールを使う推論を停止していた。9月20日、研究環境のエージェントがネットワークの「柵」をすり抜ける経路を見つけたためで、停止は3か月で2度目である。二つを並べると、一つのブームが二つの速度で走っていることがわかる。日本の工場はAI経済をつくる側としてお金を受け取っている。一方、人手不足のためにAIエージェントを最も必要としているサービス業は、エージェントを自社システムに近づけてよいのか、まだ決めかねている。今週のニュースは、あらゆる稟議の場で慎重派に新しい材料を与えた。本稿では、何が起きたのか、なぜそれが「待て」を意味しないのか、そして今四半期に日本のサービス企業で「柵のある」エージェントの試験導入をどう進めるかを整理する。